【韓国植毛レポ】渡航準備から手術当日まで、想定外のトラブルも全部書きます
植毛を検討している方の中には韓国で手術を受けたい、でも同行してくれる家族や友人もいない…そんな方も多いのではないでしょうか。
私は2025年6月、韓国でヘアライン植毛を受けました。人生初の一人海外で、しかも手術。正直、渡航前は不安だらけでした。
クリニックまでどうやって行くのか、言葉はどこまで通じるのか、当日何が起きるのか。
事前にどれだけ調べても、実際に行ってみないと分からないことだらけでした。
そこで今回は、渡航準備から手術当日の流れ、そして想定外だったトラブルまで、時系列で全て紹介します。
私と同じように韓国で手術を検討している方はぜひ参考にしてください。
渡航前に準備したこと

韓国植毛で意外と大変なのが、手術そのものより渡航前の準備です。
初めての一人渡航だったこともあり、かなり念入りに調べました。
特に役に立ったものを、持ち物・アプリ・韓国語の3つに分けてまとめます。
持ち物
通常の旅行と違って、植毛ならではの持ち物があります。
特に重要だったのは以下の3つです。
- 前開きの服(インナー含む):
手術後は移植部位に触れないよう、頭から脱ぎ着する服はNGです。
襟ぐりが広ければ大丈夫かなと思いましたが、術後は想像以上にナイーブになるので前開き一択でした。
普通の服はいくらでもありますが、インナーはメルカリで介護用の前開きインナーを購入しました。 - ネックピロー:
術後はしばらく寝返りが打てないため必須です。
機内でも術後の移動中でも大活躍しました。 - ふき取り系スキンケア:
術後しばらく患部に触れないようにするため、ふき取りタイプのクレンジングと洗顔を持っていきました。
化粧水や乳液は既存のものでよいですが、患部周辺には慎重に使うようにしていました。
入れておくべきアプリ

1人韓国で攻略するべきは、移動経路・言葉・決済です。
事前に以下のアプリを準備しておくことをおすすめします。
- NAVERマップ:いわゆる韓国版Googleマップ。
アクセス・店の情報・バスの到着時刻・混雑状況まで何でもあります。
韓国滞在中はこれだけでほぼ乗り切れます。 - Papago:精度の高い翻訳アプリ。
Google翻訳より自然な韓国語に訳してくれます。
会話で使うことはあまりありませんでしたが、処方箋の説明やお土産を買うときなど画像翻訳をよく使いました。 - WOWPASS:旅行者向けのプリペイド決済カード&アプリ。
事前にAmazonでカードを購入・設定しておくと、日本のクレジットカードからチャージができます。
さらに残高をTマネーカードと呼ばれる交通カードに移すことで、空港から一切両替なしで移動もできます。
最低限知っておくべき韓国語

日本語通訳がいるクリニックであれば、クリニック内では韓国語は不要です。
ただ、道中や薬局などで必要になる可能性もあり、少しだけでも覚えておくと安心感があります。
実際、筆者は韓国語を少しだけかじりましたが、全く話せません。だいたい下記の単語で乗り切っています。
- はい→ネー
- いいえ→アニエヨ
- すみません(Excuse meの意)→チョギヨ
- ~どこですか?→オディエヨ?(探しているものをPapagoで翻訳して指しながら使うと楽)
- これ→イゴ / ここ→ヨギ
- ~ください→ジュセヨ(これください→イゴ ジュセヨ)
さらにハングルが読めると、移動がぐっと楽になります。
クリニックのビルの案内も、英語ではなくハングル表記のことが多いです。
たとえば「ヘアライン」も「Hair line」ではなく「헤어라인」のように書かれていることが多いため、読めないと見つけられないことも。
完全に習得しなくてよいですが、読む練習だけはしておくことをおすすめします。
手術当日の流れ
手術当日は、朝から気持ちがかなり張り詰めていました。
術後は頭が洗えないため、まず朝シャワーを浴びてからクリニックへ向かいます。
クリニックへ向かう〜受付
私は江南の東横インに宿泊していて、そこからクリニックへはバスで向かいました。
NAVERマップで調べたバスに乗ります。韓国のバスはでかでかと番号が書かれているため迷いません。
クリニックに到着後、受付で名前を伝え、通訳さんと合流しました。
通訳さんはクリニックのスタッフではなく、外部から来ている方のようでした。
事前のLINEでやりとりしていた担当者とは別の方だったため、情報が十分に共有されていない部分があり、これが後のトラブルにつながりました。
カウンセリング〜デザイン決め

まず、事前に自分で希望のヘアラインを紙に描き、それをもとに院長と確認していくスタイルでした。
私が「左右対称になるように描いた」と思っていたラインに対して、院長からは「左側が下がりすぎている」と指摘がありました。
私には左右対称に見えていたので、通訳さんを通して何度か「このラインにしたい」と伝えましたが、あまりうまく伝わらず。
最終的には院長の判断で左側のラインを修正する形で決定しました。
自分の意見を通せなかったことは今でも少し後悔しています。
術後に生えてきたラインを見ると、やっぱり左側が少し足りない気がしています。

剃毛・麻酔・採取・移植の流れ
手術は大きく5つのステップに分かれていました。
時間にして合計5〜6時間ほどです。
- 剃毛:顔の部分に穴が開いたベッドにうつ伏せになり、後頭部を剃毛。
ボックスカットだったため、スマホサイズくらいの面積がまるまる刈られます。 - 麻酔:局所麻酔のみで、後頭部に何か所もブスブスと注射を打ちます。これが正直、手術の中で一番つらかったです。
アレルギー反応がないことが局所麻酔のメリットらしいですが、眠らせてほしいというのが本音でした - 採取:後頭部からパンチのような器具で毛根を1本ずつ採取します。
大きな痛みはありませんが、うつ伏せのまま約2時間。
体勢がとにかくつらかったです。 - 休憩:手洗いと水分補給で一息。この休憩がありがたかったです。お菓子をくれるクリニックとかもあるようですよ。
- 移植:ボールペンのような器具で、生え際にカチカチと移植していきます。仰向けになれる分、採取よりはるかに楽でした。
時間は長かったですが、途中で意識が遠のきかけるくらいうとうとしていた気がします。
通訳さんと院長が韓国語で話しながら進めていて、たまに私に話を振られる感じでした。
「知っている韓国語ある?」「発音いいね!」など和気あいあいとした雰囲気で、それで何とか気持ちを保てていたと思います。
術後処置・帰国まで
手術が終わったあとは、同じビルに入っている薬局で処方薬を受け取り、終了です。
術直後は完全に落ち武者状態。
タクシーを待つ間、近くのオリーブヤングで時間をつぶしていましたが、レジで店員さんに明らかに見られた感じがしました。
「韓国は整形が当たり前だからダウンタイム中でも気にしないよ」と聞いていましたが、そんなことはなかったです。
反射的に見はする。ただ何も言わないだけ、という感じでした。
本来は翌日にクリニックで後頭部のガーゼを取る処置がありますが、私は翌朝早朝の便だったため、ガーゼは自分で取ることにしました。
こんなはずじゃなかった:当日のトラブル3つ

韓国での手術は、事前にかなり調べて臨んだつもりでした。
でも実際には、想定外のことが3つ起きました。同じ経験をしてほしくないので、正直に書きます。
①急遽非切開法に変更・10万円アップ
私はもともと費用が安い切開法で手術を受けるつもりでした。
事前のLINEでも「切開法を考えている」と伝えていましたが、当日の通訳さんはそれを知らなかったようで。
「女性で切開法にする人はほとんどいないよ!非切開の方がいいよ!」と強く勧められ、その場の勢いで押し切られる形になりました。
結果、費用は想定より約10万円アップ。その場でうまく主張できなかった自分を、帰国後にかなり後悔しました。
ただ、結果的に非切開法にしてよかったと思う理由もあります。
後述する処方薬トラブルのとき、切開法だったら大きな傷がある状態で抗生剤が足りなくなっていたわけで、感染リスクを考えると正直ぞっとします。

②デザインのすり合わせ不足
カウンセリングでのデザイン決めは、通訳を介したやりとりだったため、細かいニュアンスがなかなか伝わりませんでした。
私が「左右対称」と感じていたラインを、院長は「左が下がりすぎ」と判断。
何度か「このラインにしたい」と伝えましたが、最終的には院長の判断に従う形になりました。
術後、実際に生えてきたラインを見ると、やはり左側が少し足りない気がしています。
デザインへの細かいこだわりがある人は、韓国での手術は向いていないかもしれません。
通訳を介した状態では、ミリ単位のニュアンスを100%伝えるのははっきり言って無理だと思った方がいいです。
③処方薬が足りなかった

これが一番、心底焦ったトラブルでした。
帰国後、指示通りに薬を飲んでいてふと処方薬の説明書をPapagoで翻訳してみたところ、「7日分」と記載されていました。
え、7日分?そんなにない…。数えてみると、2日分ほど足りていませんでした。
慌ててクリニックにLINEしましたが、返答は「日本の病院を受診して抗生剤をもらってください」の一言。
植毛後の抗生剤、どこの病院でもらえるんだよ…と途方に暮れました。
結局、薬が足りないまま過ごすことになりました。
薬局のミスなのか、クリニック側のミスなのかは分からないまま。
このとき改めて、海外での手術は何かあっても自分で解決しなければならないという現実を強く感じました。
処方薬は受け取ったその場で必ず数を確認することを、強くおすすめします。
私は、これ以降、受け取った当日に「~日・朝」というように日にちと飲む時間を1包1包すべて書くようにしています。飲み忘れの防止にもなります。
韓国植毛レポを終えて感じたこと
トラブルの話ばかりになりましたが、総合的には韓国で手術をしてよかったと思っています。
費用は渡航費込みで約60万円。日本で同じ本数を受けていたら、もっと高くなっていた可能性が高いです。
担当の先生は植毛歴20年以上のベテランで、技術面への不安はほとんどありませんでした。
ただ、今の知識でもう一度選ぶなら、もっとカウンセリングを重ねてから決めたと思います。
術式・デザイン・シェービング方法、どれも「その場の流れ」で決まってしまった部分があり、事前にしっかり確認しておけば防げたことでした。
韓国での植毛を検討している方には、まず日本のクリニックでカウンセリングを受けてから判断することをおすすめします。

基礎知識を持った状態で韓国のカウンセリングに臨むのと、何も知らない状態で臨むのとでは、当日の判断力がまったく変わります。
一人で手術を受けて帰ってきた経験は、今となっては自分の中でかなり大きなものになっています。
怖かったし、想定外のことも起きた。でも、それでも行ってよかった。
そう思えているのは、結果として傷跡が目立たなくなり、毎日のカモフラージュから解放されたからだと思います。


